この度平成26年度第1次クリエイティブシティ形成促進事業を活用により沖縄進出された株式会社ブックリスタ様にインタビューを行いました。拠点形成のプロセスや東京本社が対応すべき課題など貴重なお話を頂くことが出来ましたので、沖縄で事業基盤を構築中の企業様や進出を検討されている企業様は是非ご一読いただきお役立てください。

※平成26年度第1次クリエイティブシティ形成促進事業について
OADCが推進する沖縄クリエイティブシティ形成事業(企画・開発・制作・運営等を行うデジタルコンテンツ関連企業の誘致や人材の雇用・育成等を通じた集積による産業の高度化・振興事業)促進のため沖縄県産業振興基金補助事業にて採択された初動期の企業誘致・事業推進事業です

「ブックリスタ otoCoto 沖縄編集部に聞く進出経緯と展望」

ブックリスタ otoCoto 沖縄編集部の皆さん

ブックリスタ otoCoto 沖縄編集部の皆さん
左から、大城真也編集部員、宮島修編集長、秋山夏樹㈱おきなわ文庫代表取締役、圓谷道成社長、四王天信和編集部員

平成26年度第一次クリエイティブシティ形成促進事業を活用し、2014年7月より開設した沖縄事業所にて電子書籍ブランド「otoCoto」の編集制作事業を行う株式会社ブックリスタの圓谷道成社長と宮島修編集長に進出の背景、開発制作状況や今後の展望についてお話を伺いました。

沖縄進出を検討することで事業が固まった

圓谷社長画像

圓谷社長

- まず沖縄に進出された背景を教えてください

圓谷:
ブックリスタのメインである取次事業が順調に進んでいたこともあって、自社でのコンテンツ制作にチャレンジしたいという思いが 2014 年期初からありました。そして色々な縁もあって、エムオン・エンタテインメントとコンテンツ制作の連携を行うことになり、「otoCoto」という電子書籍のブランドを立ち上げました。
もうひとつ具体性が欲しい、という時にOADCから沖縄進出のお誘いを頂きました。

元々県産本の電子化等で関わりがあったので沖縄カルチャーのコンテンツが豊富なのは頭にあって、「otoCoto」と沖縄を掛け合わせることで色が出て具体化できるという期待感から始まりました。

沖縄のカルチャーやライフスタイルを取材し電子書籍を制作中

- 7月に進出されて今はどういった事業を行われているのでしょうか

宮島:
現在は3つの事業領域が稼働しています。1つ目はカフェやクラフト、グルメといった切り口で沖縄のカルチャー、ライフスタイルを取材して電子書籍として発売する本を制作しています。
2つ目は例えば沖縄在住のブロガーさんとタイアップした企画本など、別の切り口でのコンテンツ制作です。あとは東京のスタッフが企画している「otoCoto」本の編集制作を任されたりしています。

圓谷:
先々オーサリング(紙の本やコンテンツを電子書籍ファイルに変換・制作すること)も沖縄でやりたいですが、企画・取材・編集・デザイン業務を優先して進めています。

宮島:
私もコンテンツ制作の一連のプロセスを沖縄で作れるようにしたいと考えています。

- 雑誌などの紙のコンテンツとデジタルコンテンツで何か違いはあるのでしょうか

宮島:
制作プロセスに大きな違いはありませんが紙と電子だと表現や見せ方が少し違っているのでそこを研究しています。どうすれば様々な端末で見られても写真やコンテンツが高いクオリティで表現出来るかを考えています。

縁と運とタイミングが揃って体制をつくることができた

- otoCoto 沖縄編集部はどのように体制づくられてきたのでしょうか

圓谷:
この事業は簡単ではなくて結局人で決まるんですよね。アイデアがあってもそれを実現する人材がいなければどうにもならない、という大きな課題があって人が集まるか結構ドキドキしていました。そんな時たまたま相談した村田さん(「otoCoto」を共同展開する株式会社エムオン・エンタテインメントの代表取締役 執行役員専務)から宮島さんを紹介されました。普通はなかなかタイミングが合わないのに宮島さんだけではなく奇跡的に彼の昔の同僚まで採用することが出来て本当にすごい縁と運でした。
こうして我々の想いと、OADCからのお話、そして人材が良いタイミングで揃ったので拠点づくりも着々と進めることが出来ました。

- otoCoto 沖縄編集部の皆さんはどういったご経験や経緯があって入社されたのでしょうか

宮島編集長

宮島編集長

宮島:
沖縄に移住してからは県内雑誌編集社のハンズさん(株式会社ハンズコム)に誘われてストリート雑誌を作り、そこで(otoCoto 沖縄編集部で共に働く)四王天君、大城君に出会いました。その後は各々別れて私はOKINAWA100シリーズ(沖縄のセレクトブック)のリニューアルに参画しました。なので沖縄に来てからは10年以上になります。
otoCoto 沖縄編集部のメンバーは音楽やエンターテインメントに精通していて人脈やネットワークもありますし関係も長いのでシンパシーをもって仕事が出来ます。

東京本社・沖縄編集部の難しさを強いて言うなら管理・ルールの面

- 東京本社、沖縄編集部という物理的な距離等で苦労することはあるでしょうか

圓谷:
例えば東京のプロモーションチーム等と互いに理解し連携していくことが非常に重要なので月に1回ミーティングを行っていますが、これは東京だから沖縄だから、という話では無いと思います。距離等で苦労は無いのですが強いて言えば社内のルールを、沖縄でも不便無いように一部変更する必要があったことくらいです。

宮島:
沖縄編集部としては管理面もサポートしてもらっているので不満や不便は感じていないです。

沖縄のかっこいい会社が沖縄のコンテンツを全国に届ける

- 直近での事業展開についてお聞かせください

圓谷:
まずは売上にこだわるのではなくより多くのお客様に読んでもらって、どういう方に好まれているのか、どういう内容が好まれているのかを見ながら作っていきたいです。

宮島:
一年目は敢えてライフスタイルを攻めたいと思っています。一般的な観光本も作れますが、まず初めは「otoCoto」が作るのはこういう本だよ、というブランドイメージをしっかり作って期待値を高めたいです。

- 最後に中期的な展望をお聞かせください

圓谷:
沖縄編集部はまだ大きくしたいです。メンバーを増やして「あの会社で働きたい」と思ってもらえる会社にしたいです。それで地域にも貢献出来ますし、やりがいのある場にして沖縄でかっこいいことが始まっている、と言われる様な拠点にしていきたいです。その地域からその地域の情報を発信することは面白いものがつくれるので、沖縄が上手くいけば他のエリアでも展開していきたいです。

宮島:
東京発で沖縄企画をやると一回で終わりとか継続しないけれど「otoCoto」は沖縄で腰を据えてクリエイティブな事が出来る、というのが嬉しいです。自分たちが培ってきた情報やネットワークを自分たちのコンテンツで発信できるのが一番嬉しいです。
制作までの検討にかかる期間が短く流通させるスピードが早い電子書籍のフットワークの軽さを活かして全国に出せるコンテンツを作り出していきたいです。

株式会社ブックリスタ

オリジナル作品の制作、コンテンツ取次、配信プラットフォームの提供、プロモーション企画など、幅広い事業を展開する電子書籍事業会社。

「otoCoto(オトコト)」は、株式会社ブックリスタと株式会社エムオン・エンタテインメントが共同で展開する出版ブランドです。「otoCoto(オトコト)」のロゴデザインでは、コンテンツを表す「C」を中心に、シンメトリーに音「oto」を並べ、出版する電子書籍の特長を表現しています。また音楽を中心とした電子書籍は「OtoBon(オトボン)」、ライフスタイル・カルチャー系を中心とした電子書籍は「CotoBon(コトボン)」の 名前でレーベル展開もあわせて行っています。otoCoto発の電子書籍は、株式会社ブックリスタがプラットフォーム提供する電子書籍ストアReader Store(運営:ソニーマーケティング株式会社)やブックパス(運営:KDDI株式会社)の他、主要電子書籍ストアで販売しています。

株式会社ブックリスタ http://www.booklista.co.jp/
株式会社エムオン・エンタテインメント http://www.m-on.jp/