ベトナム・ハッカソン2018

ベトナム最大のソフトウェア業界団体であるベトナムソフトウェア・IT協会(以下VINASA)と日越IT協力クラブ(以下VJC)、一般社団法人沖縄デジタルコンテンツ産業振興協議会(以下OADC)は8月27日、28日の2日間にわたってベトナム ハノイで「ベトナム・ハッカソン 2018」を開催しました。

写真:ベトナム・ハッカソン2018集合写真。VINASA、VJC、OADCのメンバー。

今大会には25チームがエントリーし、「スマートシティ」をテーマに、企業やベトナム各地の大学から選抜されて出場した皆さんが熱い戦いを繰り広げました。中には監督・コーチが付き添うチームもあり、勝負へのこだわりを感じました。

今回のハッカソンの特徴

  • アイデアソン
  • スマートフォン+α

アイデアソン

ハッカソンの前段に開催されたアイディアソンは皆さん新鮮な衝撃をうけたようで(特に企業参加の方)、会社でも今後、課題解決方法として皆さんでアイデアソンを行うそうです。

写真:アイデアソンの様子。マンダラートにアイデアを書き込むチーム。
写真:アイデアソンの1コマ。マンダラートにアイデアを書き込んでいるチーム
写真:アイデアソンの様子。ハイライト法を実施している風景。
写真:各チームから選ばれた最も良いアイデアを貼り出し、それぞれのアイデアを見ているところ。

スマートフォン+α

テーマが「スマートシティ」ということと、イノベーションを最大に引き出したいということから、レギュレーションが大幅に緩和され、ハードウェアデバイスも持ち込みが許可されました。

日本ではスマートフォンで完結するアプリ開発のコンテストが多いですが、ベトナムのエンジニアの皆さんはメカトロニクスの知識も持っている人が多いようで、スマートフォンと何かを組み合わせたものを作るのも得意なようです。

彼らはこのハッカソンでベトナムにはまだないもの(例えば日本のETCのようなもの、KDDIが沖縄で実証実験を行なったIoTゴミ箱の上を行くようなもの)を一から考えてプロトタイプを作っています。

写真:スマート農業のための野菜栽培器
写真:スマート農業のための育成機器(スマートフォンを通じて、温湿度や照度/時間などをコントロールできる。)
写真:スマートエネルギー(太陽光などの効率的収集とコントロール)のための装置を作るチーム
写真:スマートエネルギー(太陽光などの効率的収集とコントロール)をテーマに選んだチーム
写真:スマートハウスのコントローラー
写真:スマートハウスのコントローラー

基本的なデバイスのキットを使っているとはいえ、あとはフルスクラッチなのでスゴイ!

大会の結果

最優秀賞

チーム名:Little Bin
開発テーマ:街中のゴミの回収効率を良くするサービス
ゴミ箱にセンサーを設置し、ゴミの量と位置情報を確認できる。ゴミが一定量を超えたら、マップ上にポイントを表示し、ゴミが多いものから効率的に回収できるルートを提案する。

写真:Little Bin

優秀賞

チーム名:TVLab
開発テーマ:不審者から街の安全を守る仕組み
街中の監視カメラの映像から顔認証および画像解析の技術とビッグデータを活用し、人々の顔を識別。登録情報がない人物について、不審者としてアラートを表示する。
カメラ内に映った複数の人物を同時に識別できる。

写真:TVLab

3位(受賞2チーム)

チーム名:2048

開発テーマ:ETCとブロックチェーン

非接触IC技術(日本のモバイルSuicaのようなもの)を使ってETCのような仕組みを実現するサービス。
スマートフォンのアプリから自動車のナンバー、免許証、決済情報を登録することができる。
また、登録した情報についてはブロックチェーン技術を使うことにより、情報の改ざんを防止し、より安全に管理できるようにする。

※ベトナムにはまだ日本で普及しているようなETCはない。

写真:チーム2048

 

チーム名:Surrounding

開発テーマ:観光客向けのデジタル広告

街中の広告のQRコードをつけ、それを読み取ることで最適な言語の広告を表示することができる。
広告を読み取るだけでなく、アプリでは会話形式で興味があるカテゴリーに関して質問すると登録してあるお店、サービス、商品などを答えてくれる。
どこの国の人がどんな広告を見ているのかデータを集めて、将来的にはそのデータを分析し、様々な企業に役立ててもらいたい。

写真:Surrounding

アイデア賞(受賞3チーム)

・Beetsoft
・Humming Bird
・TVLab

 
 

大会の結果は以上の通りですが、全体的なレベルが高いことが印象に残っています。

 

今冬にはこの上位入賞チームの中から選抜されたベトナム・スターチームが沖縄で開催されるPARADISE JAM 2018へ出場します。IT+メカトロの技術・知識を持っている彼らが、どのような活躍をするのか、期待が高まります。

 

最後に、VINASA、VJCの役員・事務局スタッフの皆さま、スポンサー様をはじめとする関係各所の皆様のおかげでこの大会は成功裏に終わりました。ありがとうございました。

 

参加者の皆さんもお疲れ様でした!
皆さんにまたお会いできることを楽しみにしています。